黒羽音響技研の実験室

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ウェッジ・モニター・スピーカーの改修作業

こんばんわ!

今週の日曜日と文化の日は部活のスピーカー改修を手伝って来ました。
私は既に引退しているのですが、スピーカー改修などの技術的な面を引き継ぐために遊びに
行ってきました。


今回の改修の対象になったのはウェッジ・モニター・スピーカーと言うPAスピーカーです。

2011-11-04-1.jpg

床に置いて使うものなので角度がついています。

2011-11-04-2.jpg

正面から見るとこんな感じです。
写真には3基しか写っていませんが実際には4基あります。
高と低と言う2種類の物が2組あり左右をカバーします。
PAで音量を出していくと演者側にもメインスピーカーからの音が聞こえてしまいテンポがずれ
たり混乱したりします。
そのため演者にギターやベース、必要に応じてドラムの音を聞いてもらわないといけません。
そこで、ウェッジモニターを使用しそれらの音を演者に聞いてもらいます。
音を返すので返しスピーカーや床において使用するのでコロガシと呼ばれたりすることも
あります。

今回はこのスピーカーの調子が悪いと言うことで改修作業を手伝って来ました。
…実は私の世代の時点で若干怪しい動作をしていたのですが取り敢えず鳴るので放置して
いたと言う経緯があったりなかったりしたので、負の遺産は排除せねば!

改修作業初日の日曜日は翌日が創立記念日のため休みという事で、20時ぐらいから作業を
スタートしました。

兎にも角にも鳴らしてみると…
ツイーターの音量が低い…
物によっては鳴らない…
音が途切れ途切れに鳴る…
ん!?

2011-11-04-3.jpg

音が途切れ途切れに鳴るのはケーブルのせいでした。
フィールドで使うと劣化が早いのでいつの間にか千切れていたりするものです。
あ…明らかに千切れているのはテスト用に千切ったものです。

原因を追求するために4基全てを開けてみて同じディバイディング・ネットワークを使用して
鳴らしてみます。

2011-11-04-4.jpg

結果として言えることは
1:コンプレッション・ドライバが跳んでいる
2:ディバイディング・ネットワークが老朽化している
3:特にアッテネーターが若干焦げている
4:部室においてあった鳴るはずの予備ツイーターが跳んでいる

と言うことが1回目の改修日に判明しました。
この日は雨が降っていたこともあり後輩が超絶に頑張ってマイクスタンドとブルーシートで
仮設テントを作っていました。

倉庫から部室に戻ってから改修方針を決めた結果
1:ディバイディング・ネットワークの交換
2:コンプレッション・ドライバーをFOSTEXの400HTに交換
3:ユニット変更に伴いバッフル板の交換
4:吸音材をグラスウールからポリエステルウールに変更

上記のようになり、徹夜の作業明けの月曜日…
世間ではラジオ会館の人工衛星が回収されてしまった後の日に買い出しに行きました。

どうでも良い話ですが吸音材はコストパフォーマンスに優れているRIT-DM003/PWを購入しました。

結局、この日は部材を買い出しに行き新宿ハンズで木を切ってもらって部室に物を置いて
切り出した木材の塗装と再加工を行い体力的な限界を迎えました。
まっすぐ切れないバンドソーってなんなの…




来る文化の日。
いわゆる木曜日は改修作業を完了させるために休日ながらも八王子に集まりました。
休日の学内は人気が無いので好都合!
大音量でテストしても文句言われないですからね!
(結局、音出しする時点で22時だったので自重しました)


先ずは部室でグダグダしながらディバイディング・ネットワークを作成します。

2011-11-04-5.jpg

ディバイディング・ネットワークとはウーファーやツイーターに対して適切な周波数帯を
割り振るためのLCフィルタ回路になります。
今回は定K形フィルタ回路を用い-12dB/octのローパスフィルターとハイパスフィルターを
構成しました。
一般にウーファーとツイーターの能率差がかなりあるのでFOSTEXのR82Bと言う200Wタイプ
の可変式アッテネーターをツイータ側に入れました。
又、ウーファー側には高域インピーダンス補正用の回路を入れました。
入力はスピコンなので外側から見える物は写真のようにスピコンとアッテネーターだけになります。
この辺の詳しい話は後日記事にしていきたいと思います。

中身を作っていきます。

2011-11-04-6.jpg

今回使用したコイルはJANTEZEN製の16ゲージのものになります。
PAスピーカーのディバイディング・ネットワークを製作する際には樹脂モールドされたものや
コア材の入っているコイルは燃える恐れがあるので空心でモールドされていないものを使用します。

2011-11-04-7.jpg

コイルの固定方法にも気を使わないとなりません。
ホットボンドのみで固定してしまうと発熱により剥がれ落ちる場合があるため今回はインシュ
ロックと併用して固定します。

2011-11-04-8.jpg

再利用が容易になるように直接ネットワークボードに取り付けてしまうのではなく木ねじで
固定出来るように組み付けました。

2011-11-04-11.jpg

フィルムコンデンサにはJANTZENのCrossCapを使用し、組み付けやすいように予め配線を
半田付けしておきます。

2011-11-04-10.jpg

ウーファー側の高域インピーダンス補正回路に使用する抵抗器は容量の大きなものを選択し、
可能であれば放熱板などに取り付けます。
今回は放熱するほどではないと考えたので、直接固定しています。
もし燃えたら後輩に頑張ってもらおうと思います。
このメタルクラッド抵抗は千石電商で購入したもので予め配線がくっついています。

2011-11-04-12.jpg

上はディバイディング・ネットワークを組み立てた写真になります。
配線材には古河のBe-Mexを使用し、結束には蝋引き紐を使っています。


続いて、組み付け作業です。

2011-11-04-14.jpg

吸音材をグラスウールからポリエステルウールに変更してネットワークボードを固定します。
吸音材の交換作業は後輩に任せたのですが「チクチクする、痒い、ヤバい」等々様々な
感想を聞きましたが、これは洗礼ですw

2011-11-04-13.jpg

産地直送の…
ではなかったメーカー直送のホーンスピーカー400HTと今回は交換対象にならなかった今は
無きFOSTEXのProfessionalModel、12W150を新しく切り出したバッフル板に取り付けます。

2011-11-04-15.jpg

先に言っておきますが、この作業は趣味です!
改修が完了したスピーカーをdbxのDriveRackPA+のRTA機能で周波数特性を測ってみます。

2011-11-04-16.jpg

RTAマイクを立てて特性を見てみます。
最初はAFSを切るのを忘れてかなり変な特性でしたが…

2011-11-04-18.jpg

思ったよりマトモな特性していてびっくりしました。
かまぼこな感じですがウェッジモニターなので必要十分だと思います。
というか良い感じですね!

2011-11-04-17.jpg

最後にサランネット用のマジックテープをガンタッカーで固定して改修作業終了です。
しかしながら、吸音材の量が足りていないので後日また足すことになると思います。


ふぅ…

今年の文化の日は最低限文化的な文化の日を満喫できたような気がします。

ここまで読んで頂き有り難うございました!
次回は簡単な電子工作の話でもすると思います。
それでわ!!







P.S.
コイルは燃えるとこうなります。

IMG03.jpg

画質悪くてごめんなさい。



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  1. 2011/11/05(土) 01:05:03|
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